ステンレスの特性
Properties of Stainless Steel
社会や暮らしを支える様々なシチュエーションで役立っているステンレス。意識するとたくさんのところに使われているのに気づくでしょう。見た目が美しいだけでなく、丈夫で長持ち、リサイクル性もあり、環境にも優しい金属。ステンレスは繰り返し循環しながら生まれ変わり、生活だけでなく幅広い産業分野でも活躍するサステナブルな素材です。そんなステンレスの特性をまとめてみました。
| ステンレスの特性 | どんなメリット | 社会的課題への貢献 | 活用される分野 | |
|---|---|---|---|---|
| 耐食性 | ステンレスに含まれるクロムが空気中br.spの酸素と結びつきさびにくい膜をつくる(不動態被膜)。透明で緻密、自己修復性があり腐食を防ぐ。 |
さびにくい。 酸性・塩分を含む海洋などの環境にも効果的。 |
長く使えてさびにくく廃棄までの期間が長いのでグリーン製造やCo2削減に貢献。 |
①建築分野(外装材・手すり・フェンス・屋根材・内装材・耐震補強構造、高層ビルの構造部材など) ②土木分野(橋・橋梁部材・トンネル内装材・下水処理施設・上水道設備・港湾構造物・ガードレール等道路関連など) ③輸送機器分野(鉄道車両躯体・駅設備・自動車の排気部品や燃料タンク等・航空エンジン部品・客室内装など) ④エネルギー関連(各種発電所のボイラー、排ガス処理、炉内構造材、バルブ、再生エネルギー施設など) ⑤食品・化学分野(配管・タンク・機材装置・製造装置など) ⑥医療分野(手術器具・骨折用金属プレート・インプラント補助具・医療設備・病院・施設用車いすなど) ⑦家庭用品・家電(キッチン周りの調理器具・バストイレ周り・家具生活用品・生活家電全般など) ⑧防災防犯(消防設備・非常用貯水槽・防火扉・耐震免震部材・防犯フェンスなど) *今後は、クリーンエネルギーとして注目される水素ステーションの熱交換器など、次世代のエネルギーインフラでの活用も見込まれている。 |
| 耐熱性 |
高温環境でも構造や性能を保つことができる。 また保温性も高い(低熱伝導性)。 |
高温で使用される装置や構造物に利用できる。例えば、耐熱(SUS310Sなど)は1100℃まで耐えられ変形しにくい。 | エネルギー効率と脱炭素社会へ貢献。火力発電所のボイラーや熱交換器では熱量使用量が削減されCO2排出量の抑制につながる。 | |
| 強度 |
ステンレス鋼の強度とは外部から力が加わったときに変形や破壊に抵抗する能力を指す。 非常に高い強度を持つ金属材料。 *強度 引張、圧縮、曲げなどに耐えられる強度がある。 |
高強度によって構造物の薄肉化・軽量化が可能。インフラ寿命が長くなりメンテナンスコストや資源消費を削減。 |
高い強度は構造性能の信頼性を高める。腐食に強く、寿命が長いことで長期間安定して使える。 強度に耐えうることは高圧洗浄などの衛生的な加工ラインが構築でき、腐食性を加味すると品質保持にも貢献。 |
|
| リサイクル性 | ステンレスは鉄Feを主成分に、Crクロム・Niニッケルなどの金属が成分。これらの元素は溶解再利用しても劣化しにくいため高品質なまま再生可能。腐食や酸化が進みにくいためリサイクル時の品質劣化が少ない、さらに物理的、化学的な再生に耐えうる。 |
左記参照のこと 追記 実際のリサイクル状況 ・世界のステンレス生産におけるリサイクル比率:約60%以上が再生材料(スクラップ)由来 ・回収率 80~90%以上 ・リサイクル回数:理論的には品質が保てる限り無限 |
解体後に資源として回収、廃棄後には高価値スクラップとして再利用。有効資源として、環境負荷低減で社会に貢献。 |
ステンレス素材の
ライフサイクルコストの優位性

人と社会をつなぐステンレスの活躍の場はどんどん広がっています。
■環境だけでなくあらゆるサステナビリティへ
100%リサイクル可能は資源の有効活用と廃棄物削減に効果を発揮し、長寿命・メンテナンスフリーで環境負荷を低減。
さらに、軽量化の実現は省エネだけでなく、人による作業効率を高め、人手不足対策の解決策として貢献しています。
さらに、軽量化の実現は省エネだけでなく、人による作業効率を高め、人手不足対策の解決策として貢献しています。
■暮らしの安心を支える医療や衛生面への貢献
表面が滑らかで汚れが付きにくく、殺菌しやすい特性は、医療機器や食品加工設備で発揮され、人々への暮らしの安心や安全を支えています。
■安全な社会を支えるインフラや建築への貢献
長期的な耐久性や美観、意匠性は都市景観の向上に貢献。耐熱性・耐腐食性に優れるため、過酷な環境下でも機能を発揮。
災害時のインフラにも貢献しています。
災害時のインフラにも貢献しています。
■省資源型、新素材のステンレス鋼開発
ニッケルなどの希少金属使用量を削減しつつ性能を高めています。





